鏡牙

地域別情報

人気エリア東京湾、駿河湾、富山湾、瀬戸内海、大阪湾
タチウオゲームの実情をリポート

シーズンカレンダー

夜出船:あり

ヒットレンジ:30〜60m

西部ではデイ出船も盛んだが、「沼津湾」は99%がナイト便。ヒットレンジは30m前後~水面での連発もある。

「凪のいい海」=沼津湾奥部のナイトゲームは、
集魚灯によりタチウオが浮上し、
ときには水面直下でもバイトが出る稀有なフィールド。
幻想的な光景の中で、
心ゆくまでタチウオたちとの駆け引きを楽しめる。
ナイトゲームのメッカ 駿河湾東部の沼津湾奥

急深の駿河湾のなかで、伊豆半島の付け根にあたるエリアは、沼津湾と呼ばれ太平洋側の海域が台風で出船できないときでも、出船が可能なほど凪のいい海として知られている。

急深の海岸線で知られる駿河湾のなかでも、東部に当たる静浦沖は、とくにその傾向が強く、キャスティングで届きそうな場所でも100mに迫る場所もあるのだ。

そんな釣り場が目の前に広がる沼津静浦港は、カカリ釣りで釣るナイトゲームのメッカとして、関東~東海エリアのアングラーに愛されているフィールドだ。ハイシーズンは、7月下旬~2月下旬と長いが。

「初めての人でも楽しめるのが、一番凪がいい8~10月だね。このころは航程5分の港前なんで、釣る時間も長くとれるね。年明けの1~2月は、群れが変わって脂の乗った魚になるから、食味の面では一番の時期。このころは、千本浜の沖ぐらいまで足を延ばすよ」とは、第八幸松丸・松坂孝憲船長

このエリアで最大の特徴は、浅いレンジでの連発があること。集魚灯が効き始めると、これに小型のイカ類やイワシが集まり、タチウオのレンジもどんどん上がってくる。

「水深50~60mの場所を狙うことが多いけど、ジグでよく当たるのは30m前後。水面をタチウオが跳ねるほどレンジが上がることがあるから、キャスティングで連発もあるよ。取材のときもワインドで魚が出たよね」

浅いレンジを攻めるだけに、ジギングでは、いかに食わせの間となるフォールや、ときにはステイを演出するかがカギになるそうだ。

「エサのサイズからかな? 年間を通じてセンターバランスの短いジグが強いけど、ときどきセミロングがバカアタリすることもあるから外せない。フックは、上下に付け必ずジグの長さに合わせて調整するのが数を伸ばすコツだよ」という。

駿河湾スタイル①

鏡牙のスピニングタックルは、駿河湾の夜タチや東京湾の夏タチなどのキャスティングゲームで活躍する専用設計だ

表層でのレンジサーチ

アンカーを打って船を止め、集魚灯を使うのが同地の特徴。日没直後はジギングのバーチカルな攻め方がメインだが、時間がたつほどにタチウオが浮いてくるので、メタルジグも60~80gを中心にアンダーキャストによるベベルジャークなどで、浅いレンジをいかに攻略するかが釣果を伸ばすポイントになる。水面でタチウオが跳ねることもあり、1㌉級のヘッドを使ったスローなワインドや鉄板バイブ、ブレードベイトを使ったキャスティングゲームが有利になることも珍しくない。小型のイカ類が、アミですくえるほど見える日にはこの傾向が強いので、ヘビーなルアーを操作しやすく乗りがいい鏡牙のスピニングタックルも忍ばせておこう。

駿河湾スタイル②

ストローク一杯のリフトからのテンションフォールも効く!

フォールの演出を重視せよ!

「ジャークも巻きもフォールで食わせるための誘いというイメージを大事にしてほしいね」と松坂船長。ときには、あれこれ複雑なジャークに悩むよりも、「レンジが30m前後なら20mを速い巻きで魅せてフォールを繰り返すのが誰にでもできる攻め方。ただ巻きからのステイでもバイトが出るよ」という。なお、浅いタナゆえに60~80gのタチウオとしては軽いジグがメインの同地区だが、ときにはボトム攻めやフォール速度を上げるために100~120gがハマるケースもあることは押さえておきたい。

速巻き&フォールの繰り返しも有効だ

アンダーキャストで船からジグを斜めに入れて指示ダナの下限まで沈め、速巻き→フォールを繰り返しながら船下まで誘ってくる。なお、ラインは1号以下で0.6~0.8号を使う常連さんも少なくない。リーダーは、フロロの8号1.5mと先端に16号を16~20㎝つなぐのが基本だ

駿河湾の船

静岡県沼津市静浦港

第八幸松丸

夜タチ予約乗合は、7月下旬~2月下旬に出船。夕方出船の早夜と深夜便もあり。出船時間は季節で変わるので要電話確認。料金は、氷付きで9000円。エサ釣りとの同船もある。希望で同料金のデイ出船もOK。
TEL:090-2578-8218

船長オススメカラー

浅いタナに加えて集魚灯が前提で、水色も比較的クリアな地区なので、絶対に外せない定番が「アカキン系のカラーとシルェットをハッキリ出す単色=ソリッド系のピンクやパープル」だと松坂船長。逆に注意したいのは、「あまりグローが強いカラーは嫌うことが多い。使ってもゼブラ系ぐらいにとどめたほうが無難」とか。ただし、大雨等で川からにごりが入る日は、全体の活性こそ下がるが、「そういう日は、グロー系のカラーでしか食わないよね」というからお忘れなく。

PHアカキン&ゴールドラメ/フラッシュピンク