HOW TO タチウオジギング
でも、正解レンジを見つけるのは自分だ
アナウンスされるレンジを元に、ヒットレンジやヒットパターンを探るのは自分だ。釣れた人に聞いてみるのもいい
どのタナを狙うか。つまり、どのレンジを狙えばいいのか。タチウオはレンジがキモ。でも、ご安心を。船の場合、船長がポイントごとに狙うべきレンジを正確に教えてくれるから、どんなポイントへ行っても問題はない。例えば、「60m」と船長のアナウンスがあればラインマーカーを見て65m、もしくは70mまでジグを落としてみよう。そうやって、言われたレンジの上下を中心に狙ってみるといい。
でも、船を流しながらの釣りになることや潮がすごく流れたりするため、狙い通りのレンジへ落とす難しさもある。それらを考慮してラインを出してレンジまで到達させるテクニックも必要だ。そこが難しいところであり個人差が出るところでもある。ただ、そういった難しい状況は皆が釣りにくいわけで、ポイント移動も何度も行うはず。いろんな状況を一回の釣行で体験できるはずだから、1、2匹釣ってコツを掴んだら数も釣れるようになるだろう。
船長がポイントごとにアナウンス
ポイントに着くと船長がタチウオがいるレンジを教えてくれる。水深を教えてくれることもある
誘い方で釣果が変わる
タチウオでいう”誘い方”とは、シャクリもフォールもリトリーブ(巻き)もすべて含まれる。釣果は、誘い方で決まる。どのタイミングでバイトしてくるのかが、その日、その場所によって変わってくるから、ゲーム性が高くて面白い!
基本的に青物を狙うような激しいシャクリは不要で、誰でも簡単に入門できるタチウオジギング。ゆっくりめのワンピッチショートジャークやリフト&フォールがスタンダード。ジギングというからには“シャクらないと”と思っているかもしれないが、ただ巻き(巻き上げ)も意外と効果的。いろいろ試すと思わぬ発見がある。そして、釣れたレンジを覚えておくのも基本だが釣れた方法(パターン)も覚えておこう。例えば、巻きで釣れたら、再度、巻き。フォールで釣れたらフォールを長めに入れたりする。これが、食わせパターンだ。
ワンピッチ・ジャーク
1回ロッドをシャクり上げたときにリールのハンドルを下方向に半回転させ、ロッドを下ろしたときに半回転上げるリズム。つまり、ロッドを1シャクリ(上げ下げ)でハンドル1回転ということ。これをリズミカルに行うメソッド。ロッドの振り幅が小さいか大きか、速いか遅いかでバリエーションをつけるといい
抜き上げは人が少ないときに
クライマックスである取り込みの抜き上げは人が少ない時にのみに行おう
タチウオは見てのとおり、細いボディであり、サイズが大型であっても他の魚に比べ重量がない。そのためロッドの硬さによっては大型の抜き上げも容易なのだが、ここで注意すべき点があるのだ。
ご存じのとおりタチウオは歯がカミソリ同様に鋭い。そして、ハリ掛かりも口以外であるケースが多い。つまり、豪快に抜き上げるのは気持ちいいかもしれないが、実はかなり危険だということも覚えておこう。
とくに狭い船上だと逃げ場も限られているため、リスクも高い。自分の方へ飛ばしてキャッチするにしても、そのことは常に意識しておこう。つい手返しやフック外れを考えてスピーディーな抜き上げをしてしまいそうになるが、人と並んでいるときは抜き上げではなく、ラインを手繰り寄せてそっと手で眼下から抜き上げよう。これが一番、確実で安全だ。
このとき注意したいのが、タチウオを眼下まで寄せてロッドを竿受けに置いてラインを持つ間、常にラインテンションを抜かないこと。テンションを抜いてしまうとフックが外れる恐れがあるから。テンションをかけておけば、確実にそして安全にタチウオを取り込みやすくなる。しかも、この方法なら、取り込み後も余分なラインが出ていないため、船上でのトラブルが少ない。
安全にバケツからクーラーへ
ギャフでありフック外しである『クイックハリハズシ』はかなり便利なグッズだ
人が多いときはラインを手繰り寄せる
逆に確実で安全。人が多いときはこの方法で
取り込んでからが要注意。思った以上に暴れるタチウオ。鋭い歯のある口の位置を確認しフィッシュグリップなどで素早く首根っこ(エラ辺り)を掴んでしまおう。中途半端に首が曲がるところを掴んでしまうとガブリと噛まれるので注意。
アイテムはカゴで携行
よく使うハリ外しなどのアイテムはカゴに入れておくと便利
フィッシュグリップとプライヤーは必須
歯から手を守るためにグリップとプライヤーは必須アイテム!イしてみたいカラーを持って行こう